Webデザインを学び、応募したい仕事が見つかっても、「実績がないのに何を書けばよいのだろう」と迷うことはありませんか。
働きながら副業を始める場合は、制作スキルだけでなく、対応できる時間や納期をどう伝えるかも気になるところです。
応募文では、募集内容に対して自分が担当できることを、作品や具体的な条件と一緒に伝えましょう。
この記事では、Webデザイン副業の応募文に入れたい情報と、バナー制作・LPデザイン・HTML/CSS修正の例文を紹介します。
例文は架空の募集条件を想定したものです。実際の募集文を優先し、経験・対応範囲・日程を自分の状況に合わせて書き換えてください。
Webデザイン副業の応募文は、募集条件とできることを結び付けて書く
応募文を作る前に、募集内容と自分が対応できる範囲を照らし合わせます。
自己紹介だけで終わらず、「今回の依頼に対して何を担当できるか」が伝わる内容にしましょう。
この記事では、応募して条件を相談し、契約へ進むプロジェクト形式の仕事を中心に説明します。制作物を提出して選ばれるコンペ形式などは、募集方式に合った手順を確認してください。
募集文の必須条件と質問を先に確認する
募集文には、使用ツール、制作内容、納期のほか、応募時に回答する質問が書かれていることがあります。
まずは、次の項目を確認しましょう。
- 何を何点制作するのか
- どのツールを使用するのか
- どの形式で納品するのか
- 実務経験や作品の提出条件はあるか
- いつまでに、どこまで対応する必要があるか
- 応募文の形式や回答項目が指定されているか
指定された質問がある場合は、その順番に沿って回答すると、確認してもらいやすくなります。
例えば、Photoshopで編集できるデータの納品が必須なら、画像を書き出せるだけでなく、指定どおりの編集データを用意できるか確認が必要です。
必須条件を満たしていない場合は、対応できるように見せず、条件に合う募集を探すか、不明点を確認してから判断しましょう。
自主制作と実務実績を区別して伝える
仕事として制作した経験がなくても、自主制作の作品を使って、制作できるものや考え方を説明できます。
ただし、自主制作を依頼された仕事の実績のように紹介しないことが大切です。
例えば、次のように記載します。
ポートフォリオに掲載しているバナーは、架空の店舗を想定した自主制作です。使用ツールはPhotoshopで、文字の優先順位と配色を考えて制作しました。
スクールの課題であれば、課題作品であることと、自分が担当した範囲を示しましょう。
「実務経験はありません」と書くだけで終わらず、何を制作し、どの作業を自分で行ったかを添えると、判断材料を伝えられます。
掲載内容の整理は、Webデザイン副業のポートフォリオに載せたい内容も参考にしてください。
案件ごとの応募文とは別に、公開プロフィールも整えておきましょう。「Webデザイン副業のプロフィールはどう書く?未経験者向け例文と確認ポイント」では、対応できる制作物や自主制作、連絡時間の伝え方を例文付きで紹介しています。
応募文に入れたい情報を整理する
応募文の長さに決まった正解はありません。
募集で求められている情報を優先し、依頼内容に関係する経験・作品・条件をまとめましょう。
クラウドワークスの公式利用ガイドでは、希望する契約条件を設定し、経歴やスキル、応募動機を記載したメッセージを添えて応募する流れが案内されています。
応募文を作る際は、次の項目を整理しておくと書きやすくなります。
| 項目 | 伝える内容 |
|---|---|
| 自己紹介 | 活動名、今回の仕事に関係する学習・制作経験 |
| 募集内容への理解 | 何を、どこまで担当する依頼だと理解したか |
| 対応できる作業 | 使用ツール、制作範囲、納品形式 |
| 作品 | 関連する作品のURL、自主制作などの区分、担当範囲 |
| 日程・連絡 | 着手可能日、初稿・納品の予定、連絡可能時間 |
| 金額・確認事項 | 見積金額、含まれる作業、募集文だけでは分からない点 |
対応範囲と作品をセットで示す
「Webデザインができます」だけでは、担当できる作業が分かりにくくなります。
例えば、バナー制作なら使用ツールと納品形式、LPならデザインのみか実装も含むかを具体的に書きましょう。
作品を紹介するときは、応募する仕事に近いものを選び、どこを見てほしいかを添えます。
ご依頼の広告バナーに近い自主制作を掲載しています。見出しを先に読める文字の大きさと、申込みボタンの配置を工夫した作品です。
ポートフォリオ全体のURLに加え、該当作品へ直接移動できるURLがあれば、作品を探してもらう手間を減らせます。
ランサーズの公式提案ガイドでも、具体的な作業内容や見積もりの説明に加え、作品・実績を掲載したポートフォリオを準備することが案内されています。
本業と両立できる日程と見積もりを伝える
働きながら取り組む場合は、制作時間と連絡可能時間を分けて考えましょう。
平日の夜に制作できても、勤務中にすぐ返信できるとは限りません。実際に対応できる時間帯を伝える方が、無理な約束を避けられます。
日程を決めるときは、制作だけでなく、素材の確認や修正の時間も含めます。
- 着手できる日
- 初稿を提出できる日
- 修正を含めた納品予定日
- 連絡を確認できる時間帯
- 原稿や素材を受け取る期限
見積もりには、制作点数、サイズ違い、編集データの納品、修正対応など、何が含まれるかを示します。
金額はサービスの入力欄と応募文で一致させ、税込・税別などの表記も確認してください。
作業量が分からないまま、「最短で対応できます」「修正は何度でも無料です」と約束することは避けましょう。
応募時の見積もりに迷う方は、「Webデザイン副業の見積もりはどう作る?作業範囲の整理と伝え方」で、必要な作業を書き出し、金額と納期を整理する手順を確認してください。
仕事別に見るWebデザイン副業の応募文例
ここからは、3種類の仕事を想定した応募文を紹介します。
【 】の部分は、自分の情報に置き換える箇所です。説明用の文章や、実際には対応できない項目を残したまま送らないようにしてください。
募集文に回答項目が指定されている場合は、以下の例文よりも、その形式を優先します。
バナー制作の応募文例
ここでは、文章・写真が支給され、Photoshopでバナーを制作し、PNGとPSDで納品する募集を想定します。
はじめまして。【活動名】と申します。
【掲載場所・用途】向けのバナー制作の募集を拝見し、応募いたしました。
ご依頼は、支給される文章・写真を使用して、【サイズ】のバナーを【点数】点制作し、PNGとPSDで納品する内容と理解しています。
Photoshopを使用した文字・画像の配置、配色の調整、指定形式での書き出しに対応できます。
関連する自主制作はこちらです。
【作品URL】この作品では、【想定した対象者】に【伝えたい内容】が伝わるよう、【文字の優先順位・配置などの工夫】を考えて制作しました。
日程は、【素材受領の予定日】までに必要な素材がそろう場合、初稿【〇月〇日】、納品【〇月〇日】を予定しています。
ご提案金額は【金額・税込/税別の区分】です。【制作点数・納品形式・修正対応の範囲】を含む内容としてお見積もりしています。
平日は【時間帯】、休日は【時間帯】に連絡を確認できます。
ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
バナーのサイズ違いや、別のデザイン案の制作まで含まれるかによって、作業量は変わります。
募集文を読んでも分からない点がある場合は、見積もりに影響する内容を確認しましょう。
仕事内容の確認には、バナー制作の副業で確認したい条件も役立ちます。
LPデザインの応募文例
ここでは、構成案・原稿・画像が支給され、FigmaでPC版とスマートフォン版のLPをデザインする募集を想定します。コーディングは含まない条件です。
はじめまして。【活動名】と申します。
【商品・サービス】のLPデザイン制作の募集を拝見し、応募いたしました。
支給される構成案・原稿・画像をもとに、FigmaでPC版とスマートフォン版のデザインを制作する内容と理解しています。
今回はデザイン制作までのご提案で、コーディング・フォーム実装・公開作業は含んでおりません。
関連する自主制作はこちらです。
【作品URL】【ページ全体/制作した部分】を自分でデザインしています。【想定した対象者】に【目的】が伝わるよう、【情報の順番・見出し・ボタン配置などの工夫】を考えました。
【構成案・原稿・画像の受領予定日】までに必要な情報がそろう場合、初稿【〇月〇日】、納品【〇月〇日】を予定しています。
ご提案金額は【金額・税込/税別の区分】です。【ページの範囲・PC版とスマートフォン版・修正対応の範囲】を含む内容としてお見積もりしています。
納品方法は【募集で指定された方法】を予定しています。
連絡可能時間は【曜日・時間帯】です。
ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
作品がファーストビューだけの場合は、その範囲を明記します。ページ全体を制作したように見せないことが大切です。
また、「LP制作」という募集名でも、原稿作成やコーディング、公開作業を含む場合があります。
応募前に、LPデザインだけの案件とコーディング込みの案件の違いを確認しておきましょう。
HTML/CSS修正の応募文例
ここでは、既存ページの指定箇所について、HTML/CSSを使って余白や文字サイズを調整する募集を想定します。
この例文は、実際に同様の修正を行い、表示確認までできる場合に使うものです。
はじめまして。【活動名】と申します。
既存ページのHTML/CSS修正の募集を拝見し、応募いたしました。
ご依頼は、【対象ページ】の【修正箇所】について、【余白・文字サイズ・配置などの変更内容】を調整する内容と理解しています。
HTML/CSSを使用した【対応できる具体的な作業】に対応できます。
関連する自主制作はこちらです。
【作品URL】この作品では【自分が担当した範囲】を制作し、【実際に確認した画面幅・ブラウザ】で表示を確認しています。
今回のご提案範囲は、募集に記載されたHTML/CSSの修正です。JavaScriptの機能追加や、WordPressの機能変更は含んでおりません。
対象ファイルと修正内容を【確認予定日】までに確認できる場合、修正案の提出【〇月〇日】、納品【〇月〇日】を予定しています。
ご提案金額は【金額・税込/税別の区分】です。【対象ページ数・修正箇所・表示確認・納品方法】を含む内容としてお見積もりしています。
連絡可能時間は【曜日・時間帯】です。
ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
既存ページの修正は、使われている仕組みや他の部分への影響によって、対応の難しさが変わります。
「少しの修正」と書かれていても、自分が内容を理解し、必要な確認まで行えるかを判断しましょう。対象ファイルなどを見ないと判断できない場合は、その旨を伝え、確認後に範囲と金額を相談します。
仕事ごとの学習範囲は、Webデザイン副業のコーディングが必要な仕事と学ぶ順番で整理しています。
応募文を送る前に確認したいこと
例文を自分の情報に置き換えたら、募集文と照らし合わせて読み直します。
特に、回答漏れと、実際には守れない条件が含まれていないかを確認しましょう。
指定された質問への回答と作品URLを確認する
応募文が整っていても、指定された質問に答えていなければ、必要な情報が伝わりません。
募集文に戻り、一つずつ回答できているかを確認します。
作品URLは、閲覧する人が開ける状態かも大切です。自分のアカウントでは表示できても、他の人には権限が必要な場合があります。
可能であれば、ログアウトした状態や別のブラウザで確認しましょう。
| 確認項目 | 送信前に見るところ |
|---|---|
| 宛先・募集名 | 別の応募先の名前や仕事内容が残っていないか |
| 回答項目 | 募集で指定された質問に答えているか |
| 経験・作品 | 自主制作、課題、実務実績を正しく区別しているか |
| 作品URL | 相手が閲覧でき、紹介した作品へ移動できるか |
| 作業範囲 | 制作点数、対応内容、納品形式が明確か |
| 日程 | 本業の予定と修正時間を含めて対応できるか |
| 見積もり | 入力欄と応募文の金額・表記が一致しているか |
| 置き換え漏れ | 【 】や説明用の文章が残っていないか |
応募と制作開始を分けて考える
応募文を送った段階では、制作を始める条件が整っているとは限りません。
プロジェクト形式では、作業範囲・納期・報酬などの条件を確認し、サービス所定の契約や仮払いの手続きを経てから制作を進めます。
応募のために、今回の依頼に使う完成品を先に制作して渡すことは避け、まずは既存の作品を判断材料として紹介しましょう。
有料のテスト制作がある場合も、作業内容、報酬、納品物、契約手順を確認します。
仮払いの仕組みや手続きの時点は依頼形式によって異なります。クラウドワークスの仮払いに関する公式案内など、利用するサービスの説明を確認してください。
契約後の進め方は、Webデザイン副業の初案件を受注から納品まで進める方法で紹介しています。
不採用や返信がないときに見直したいこと
応募しても、必ず返信や採用につながるとは限りません。
結果だけでは理由を判断できないため、応募文の一部分だけを原因と決め付けず、募集条件と提出内容を振り返りましょう。
募集条件との一致と応募内容を記録する
応募した仕事について、次の項目を簡単に残しておくと見直しやすくなります。
- 応募した仕事の種類と必須条件
- 紹介した作品
- 提案した作業範囲・金額・日程
- 回答した質問と確認事項
- 返信や結果
- 次に直したいこと
振り返るときは、「応募数が足りない」と考える前に、必須条件を満たしていたか、仕事に近い作品を見せられたかを確認しましょう。
説明が長くなりすぎている場合は、今回の依頼に関係する情報を先に置き、同じ内容の繰り返しを減らします。
金額を下げれば解決するとは限りません。見積もりに含めた作業量と、自分が無理なく対応できる条件も見直してください。
足りない部分を制作や添削につなげる
応募したい仕事に近い作品がない場合は、必要な制作物を一つ決めて練習しましょう。
例えば、バナーの仕事に応募したいなら、想定する掲載場所や対象者を決め、指定サイズと形式で完成させる練習が役立ちます。
作品を用意する段階なら、副業向けのWebデザイン制作課題と進め方を参考にしてください。
作品の改善点を自分で判断しにくい場合は、第三者に具体的な質問を添えて見てもらう方法もあります。
Webデザインの添削で使える質問例と修正の進め方では、何を確認してもらうか整理する方法を紹介しています。
応募文を整える作業と、作品・対応範囲を増やす学習を、無理のないペースで進めましょう。
まとめ|応募文は、今回の仕事に対応できる根拠を伝えよう
Webデザイン副業の応募文では、募集内容と自分が対応できることを結び付けて伝えることが大切です。
- 募集文の必須条件と指定された質問を確認する
- 自主制作と実務実績を区別する
- 仕事に近い作品と、自分の担当範囲を示す
- 本業と両立できる日程・連絡時間を伝える
- 作業範囲と見積もりを具体的にする
- 送信前に回答漏れとURLを確認する
まずは応募したい募集を一つ選び、条件を整理してみましょう。
例文をそのまま送るのではなく、自分が確認できたこと、実際に対応できることに書き換えると、相談の土台になる応募文を作れます。

